692: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/03/12(土) 08:47:55.19 ID:fHhC/rWmo
カライモン「では、議題を少し移すとして…芋虫型のダークチェイサー…以下偽ロストと呼称するが、偽ロスト…あるいはその黒幕、終焉を齎す者の目的は何だと思う?」
俺「最終目的は、名前の通りそのまんまなんだろうが…問題は、そこに至るまでの経緯だよな」
レミ「ここまでの話じゃ、殆ど情報は無いけど…えっと、アンタが遭遇した時、ソイツ…偽ロストは『コイツカ』って言ってたのよね?」
俺「あぁ…そうだが、それが何か……いや、待て。え?あれってつまり…」
レミ「アンタを探してた………って事。もしあれが、偽ロストじゃなくてロストなら…それはアタシが指示した内容だから、何も問題無いんだけど…」
ハル「偽ロストが、それを口にしたと言う事は…レミちゃんの意思とは別の思惑で、彼を狙っていた…って事よね」
レミ「………そう…なるわよね」
俺「いや、でもおかしくないか?俺はハルみたいな魔力を持ってる訳でも、何かしらの特別な資質を持っている訳でも無いぞ!?」
ユズ「そう言えば…ヒカリさんやヤミさんとの融合にしたって、成り行きでそうなっただけなんッスよね?」
神風「あ、いえ…」
ユズ「え?違うんッスか?」
カライモン「根幹を食らう竜を倒すための、手段として…いずれ光と闇の核と融合する事自体は、神風くんの視点からすれば大前提だった筈だ」
ユズ「じゃぁ…先輩は選ばれた存在って事ッスか!?」
カライモン「と言っても、彼自身が言った通り…選ばれるべくして選ばれたのでは無く…本当にたまたま、その立場に居たから選ばれたに過ぎないのだろうがね」
神風「そう…彼は特異な存在故に選ばれた、と言う訳ではありません。なので…最初に偽ロストの標的となった理由が見当たらないのです」
ユズ「んー………だったらそれって、神風さんと同じ理由じゃ無いんッスか?」
神風「………え?」
ユズ「神風さんは、先輩がヒカリさんとヤミさんに選ばれるのが判ってたから…そう言う風に仕組んだんッスよね?だったら…偽ロストも同じなんじゃ無いんッスか?」
俺「………」
カライモン「………」
神風「………」
レミ「確かに…その線で話を整理してみれば、色々しっくり来るわよね」
カライモン「現に私も、根幹を食らう竜の力を得る過程で、それに近い手段を用いている。可能性は決して低くは無いだろう」
ハル「だったら…もしも偽ロストが彼の中に存在していて、光と闇の核の力を用いる事が出来たのだとしたら……」
神風「ディメンションスレイヤーの力を用いて、私に干渉し…その正体を隠す事も可能で……」
俺「現在進行形で、コイツ等…光と闇の核を取り込んで、表に出て来られないようにしている可能性もある…って事だよな」
俺がその言葉を放った後…皆は言葉を失い、各々が深く考え込み始めたようだった。
そして…かく言う俺もその中の一人となって、これまでの話を振り返り…一つ、確かめ忘れた事を思い出して質問を投げかけたのだが……
俺「っと忘れてた…そう言やぁ、ロストの所在はどうなってんだ?まずそこから確認すべきだったよな」
カライモン「それと…念のために、彼の中に居るダークチェイサーについても調べておくべきだね。スピリットの力ならば可能だろう?」
レミ「ロストなら、今もアタシ達と一緒に居るわよ?」
神風「彼と同化しているダークチェイサーに関しても…知覚可能な範囲での相違はありません」
俺「知覚範囲外であれば、言わずもがな…で、そちら側の場合はどうしようも無し…か」
こちらの疑問は呆気無く…そして、進展の無いままに結論が出た所で……俺達の考察は収束へと向かって行った。
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