過去ログ - ロールシャッハ「シンデレラガール?」
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◆v.By3fESrTsY
[saga]
2014/10/28(火) 00:44:46.74 ID:H9kckqc80
『日誌 2×××年 □月△日 ロールシャッハ記
この世界に来てからおおよそ一か月が経過した。
様々な事が異なるこの世界だが、カレンダーの進みが同じだったことと、追い出されない店を発見できたことは幸運だ。
今日は相手が襲撃したというホームレス達に当たる。
何かいい情報が手に入ればいいが…』
街灯を頼りに河川敷を進む。
一見清浄に見える水の流れは死体共が溺れるガンジスだ。
いくら浄化したところで街の排泄物が流れていることには変わりはない。
目的の場所に着いた。湿った段ボールと黴の臭い。
扉代わりのボロ布を押し上げ、中をのぞき込む。
ロールシャッハ「すまない」
ホームレス「はいよ、な、何だねアンタ。そんな気味の悪いお面被って」
ロールシャッハ「…この男に見覚えはないか」
ホームレス「ん? こ、こいつはちょっと前にここいらを荒らしてた糞餓鬼だ!」
ホームレスの男が大げさに顔を歪め、悪魔でも眺めるように写真を睨む。
その顔がまるで悪魔そっくりなのは悪いジョークだ。
ロールシャッハ「そうか、何か知っていることは無いか?」
ホームレス「お前さん、何モンだね?」
ロールシャッハ「答えろ」
ホームレス「ヒッ! わ、わかった、そんなに脅かさんでくれ。そうさな、俺は知らんが直接襲われたって人を知ってるよ。付いてきな」
男の先導で湿った草の中を進む。靴にぬかるみがまとわりつく。
…奴は何を思って猟銃の向きを変えたのだろうか。老いさらばえた獣では相手にならなかった?
人が獣を狩ることと人が人を狩ることは何が違う?
違うに決まっている、人を狩ることは悪だからだ。
悪は裁かなくてはならない。誰も裁かないのならば、俺の手で。
ホームレス「…ここさ、おい、いるかね」
老ホームレス「はいはい、ちょっと待ちな。よう、久しぶりさな。…後ろの人は?」
ホームレス「何でも爺さんを襲ったあの糞餓鬼を探しとんのだと」
先ほどと変わらない塒から出てきた男に改めて写真を差し出す。
男の白髪まみれの頭皮には、新しく生々しい傷跡があった。
ロールシャッハ「…この男で間違いはないか」
老ホームレス「…ああ、コイツさね。お兄さん、興信所か何かかい?」
ロールシャッハ「何かコイツについて知っていることは無いか」
老ホームレス「さあなあ…何せ突然のことだもの。まったく、最近の餓鬼は人を人とも思わねえ…」
男の顔に悲哀が混じる。
…用件は済んだ。男の寝床を去ろうと扉を押し開ける。
背後で男が何かを思いついたというように声を上げた。
老ホームレス「ああ、そうだそうだ、そういやあ、そいつの着とった制服の学校なら知っとるぞ」
ロールシャッハ「…教えてくれ」
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