過去ログ - ロールシャッハ「シンデレラガール?」
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35: ◆v.By3fESrTsY[saga]
2014/10/30(木) 20:22:07.80 ID:sk63AscH0
『日誌 2×××年 □月●日 ロールシャッハ記

この世界に来て何日経っただろうか。
身体はすっかり馴染んでしまったが、どこかで違和感を覚える。
それは歴史の認識かもしれないし、肺に巣食う空気かもしれない。
9・11の話を聞いたときは腸が煮えくり返るかと思った、いかれたアラブ人ども、焼き殺されたとて止むをえまい。
機会があれば行くことも考えるが戸籍すらない今の身では難しい。
…何より俺には今やらなければならないことがある。

情報をもとに、その学校とやらを見張ることにしよう…』

顔を脱いだ状態で外壁を一周する。
この国では一般的な造形をした校舎。
汚れ一つないところを見るに、比較的新しく建てられたのだろう。

こっそり抜き取っておいたパンフレットを確認すると、『勤勉』『清純』『夢』といった嘘が並んでいる。
もしこれが真実なら、この世界はパラダイスだ。
全ての人間の頭がそんな嘘に腐り、呆けた楽園など俺はまっぴらだが。

まもなく日が暮れ、徐々に校門から生徒が吐き出されていくだろう。
そろそろ顔をつけ、目ぼしい生徒に質問することにしよう。

ロールシャッハ「…すまない」

男子生徒「はい? って、うわっ! な、何だアンタ!」

ロールシャッハ「…この男を知らないか」

男子生徒「ちょ、ちょっと待ってくれよ! アンタいったい」

ロールシャッハ「答えろ」

男子生徒「ヒッ! わ、わかりました…、ん? コイツA組の…」

ロールシャッハ「何か知っているのか?」

男子生徒「…あんまり関わりたくないな、いい噂聞かないんですよ」

ロールシャッハ「…というと」

男子生徒「まあ、噂話の範疇ですけど…何でもここら一体の不良をまとめてるとか」

ロールシャッハ「Huum…、何か他には」

男子生徒「いや、もう…ああ、そういや何か溜まり場があるとか」

ロールシャッハ「教えろ」

男子生徒「あ、ハイ…教えたら、帰ってもいいですか?」


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