過去ログ - ロールシャッハ「シンデレラガール?」
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◆v.By3fESrTsY
[saga]
2014/11/04(火) 00:19:54.61 ID:z+djFstk0
最後の一人の腕を取る。
ロールシャッハ「…ヤツは何処だ、何の為にアイドルを襲う」
チンピラ「へへっ、知らねえなあ…ギィッ!」
薄笑いを浮かべていた男の顔が苦悶に歪み、唇の端に泡が溜まる。
ロールシャッハ「小指を折った。次はどの指がいい?」
チンピラ「や、止め、ギヤアァァ!」
薬指をへし折る。
男の目に涙が浮かび始めた。
ロールシャッハ「次は中指だ」
チンピラ「し、知らない! 俺達はアイツに金を渡されて!」
ロールシャッハ「本当か?」
チンピラ「ほ、本当だ、だから…!」
男の声に嘘は無い。
手を離し、後頭部に一撃を入れてから立ち上がる。
上空には気味が悪いくらい輝く月。僅かな照り返しによって生まれた死の光。
色の無い空、何処までも続く虚無、意味の無い世界。
…さて、ヤツは何処に。
銃声。
腹に焼いた鉄棒を差し込まれたような熱が広がる。
撃たれたと理解するまでに少々の時間がかかった。
銃声の方向には過ぎたオモチャを構え、にやけた笑みを浮かべる男。
ヤツだ。
ロールシャッハ「…!?」
男「初めましてだな、警備員さん?」
男の頬が上がる。その顔には狂気にも似た何かが纏わりついている。
ロールシャッハ「…ッ、お前、は」
男「ああ、お前の探していた犯人だよ」
腹部からの熱が徐々に体を蝕んでいく。
死力を振り絞り、ヤツに向かい声を飛ばす。
ロールシャッハ「…何のためにこんなことをする」
男「さあね、でもお前はどうせここで死ぬんだよ」
熱が全身に回る。
視界が眩み、世界が蕩ける。
死んだ光の中、ヤツの笑みが一面に広がる。
俺の顔は、何に見える? クソッたれが…。
ロールシャッハ「…Guuuu」
ヤツが倒れ込んだ俺に近づく。俺の意識はそこで途切れていた。
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