過去ログ - ロールシャッハ「シンデレラガール?」
1- 20
5: ◆v.By3fESrTsY[saga]
2014/10/27(月) 00:17:27.09 ID:0UVqtW8J0
ロールシャッハ「…お前は誰だ」

ちひろ「私の名前は千川ちひろ。しがない事務員です」

女、センカワの目に嘘の色が初めて点った。

ロールシャッハ「…答えろ」

ちひろ「…秘密のある女でいたいんですけどね。時が来れば、話すこともあるでしょう。さて、申し出を受けますか?」

ロールシャッハ「…断る」

誰が女の言葉など信じるものか。
だが、センカワはそう返されると分かっていたかのようにため息を吐き、肩を竦めるかのように俺に続けて質問を浴びせた。

ちひろ「でしょうねえ、ですが、ロールシャッハ、アナタは何か持っていますか? お金は? 食料は? 住居は?」

ロールシャッハ「必要ない、俺にはこの顔がある」

ちひろ「…ハァ、まあ、アナタならそう言うか。ならば一つだけお願いをしてもいいでしょうか」

ロールシャッハ「…何だ」

ちひろ「私の勤めている事務所で最近ちょっとした事件が起こっていましてね、その解決を頼みたいんですよ」

ロールシャッハ「…」

ちひろ「その報酬として、住居を用意しましょう。それくらいならいいでしょう?」

ロールシャッハ「俺は俺のするべきことをするだけだ」

ちひろ「…住所と電話番号、ひとまず前金と携帯電話を渡しておきます。それでは、お願いしますね」

センカワは俺に向かい封筒を投げつけ、街へと消えていく。
俺達を照らすのは狂ったようにがなり立てるネオン。星の消えた空には月が浮かんでいた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
68Res/46.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice