過去ログ - ロールシャッハ「シンデレラガール?」
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57: ◆v.By3fESrTsY[saga]
2014/11/05(水) 00:05:34.33 ID:2ejxTq1y0
ロールシャッハに向けられた銃口が火を噴いた。
ロールシャッハは横跳びにそれを避け、その勢いを殺さぬまま男へと飛び込んでいく。


志保『あ、警備員さんですか? 初めまして! 私、警備員さんと同期ですね♪ …? 何処かで会ってませんか?』


男は一瞬慌てたものの、落ち着き、ロールシャッハの脳天に肘鉄を喰らわせる。
ロールシャッハの体がふらつき、その機を逃さぬよう男の回し蹴りがロールシャッハの側頭部を弾き飛ばす。


幸子『まったく、警備員さんがやられてどうするんですか! ボクを守る役目も必要でしょう!』


吹き飛び、備品を撒き散らしながら壁に激突するロールシャッハ。
男は追撃をかけようと、拾った鉄パイプを片手に走り寄る。


真奈美『無茶をしないほうがいい、君は君だ』


だが、ロールシャッハの握る消火器から出た白煙が部屋を埋め尽くす。
男の対応は間に合わず、視界は真っ白に潰れる。
煙を掻き分け、男はロールシャッハの倒れていた壁へと向かった。

しかし、そこにロールシャッハはいない。
壁に一文、こう書かれているだけ。

『BehInD YoU .┓┏.』

男が背後を振り向いたときは既に遅い、ロールシャッハは男の両手を捻りあげ、その顔を掴んでいた。


志保『私は…やっぱり色んな人を笑顔にしたくって♪』


男は初めてロールシャッハの顔を間近で見つめる。
流動する白と黒。そこには意味など無い、意味を付けるのはそれを見た人間に過ぎない。

まさにそれは人しか持ちえぬ幻想、『偶像』。


幸子『決まっています! ボクのカワイさを届け、って何処に行くんですか!』


ロールシャッハは冷や汗を垂らす男に問う。
その顔には、最前の男の様な色は無い。

ロールシャッハ「…俺の顔は、何に見える?」

男は、恐怖した。


真奈美『そうだな、まあ、義理もあるが、生きた意味を残すには一つ大きな手段だ』


意味は無い、ただ、そこには深淵と呼ぶより他にない何かがあった。

男「き、きれいなチョウチョ!」

ロールシャッハ「…Too Bad」

ロールシャッハの顔が奇妙に歪んだ。
男の意識はそこで途切れる。


『『『輝きの向こう側に行ってみたくて』♪』!』ね』


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