49: ◆2qJT.isoAUzp[sage]
2014/10/29(水) 19:38:21.24 ID:4cI6W9fAO
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貧民街 集合住宅地
闇医者の診療所 二階書斎
ガチャ
乞食「おう、終わったのかよ」
露店商「……酷い目ニ遭ッた」ゲッソリ
闇医者「おかげで色々とはっきりしたんだ、有り難く思え。……鼠はどうした?」
乞食「旧邸宅に飛んでった、すぐ戻って来るとさ。あいつの"すぐ"は信用ならねえけどな」
乞食「なんか凄え暴れる音とか聞こえたが、まさか吸血鬼がもう一匹増えましたってオチじゃねえだろうな」
闇医者「善意の臓器提供者用拘束具を使った。こいつが完全に正気を失えば玩具も同然だったろうが、そこは裏社会に住まう人間の面目躍如といったところだ」
露店商「舐めて貰ってハ困る。……マあ、気ヲつけなければならないだろうガね」フン
乞食「日光なら、ねーちゃん吸血鬼みてえにフード被れば解決なんじゃ?」
闇医者「違う。血だ」
乞食「血ぃ?」
露店商「新鮮ナ血の匂いヲ嗅グと、アル中にとっての酒ノ比ではナい、尋常ならざる誘惑ニ駆られるンだ。首筋ニ噛み付きたくナる」
露店商「自分のは問題ないのガまたくせ者デね。人として生きるナら、これは最重要課題と言えるだロう……まっタく」
闇医者「伝説も概ね正解だった。十字架はなんてことなかったが、大蒜は劇毒、流水で爛れ、炎は日光と似た症状、鏡に映らない、招かれなきゃ入れない」
乞食「招かれてただろ」
露店商「クローゼットで試シた」
乞食「……」ヘラ
露店商「何ガ可笑シい」
乞食「いや別に」
闇医者「とりあえず、その辺を鑑みてこんな物を作ってみた」コト ドサ
乞食「普通の銃弾……か? と、こっちの瓶に入ってるのは何だ」
露店商「燐だ」
乞食「マッチのあれか」
闇医者「弾頭に燐を塗り付けた。撃ち込めば燃え移るやも知れん」
乞食「ほう……」
闇医者「試してないがな」
露店商「是非ニ試したイね」チャラ
乞食「そうか!」
露店商「殺されたイか?」
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