過去ログ - 安価とコンマで1から物語を作る その9
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660: ◆7m3grp2dM2[saga]
2014/12/12(金) 23:14:09.60 ID:cFsfuclso

「……『甲斐』ってなんなんですか?」

「……俺の家族のようなものだ。それ以上は答えられない」

もう話すことは無いと態度が告げている
少し深入りし過ぎたみたいです

「質問に答えて頂いてありがとうございました」

「いや、礼を言われることじゃない。答えられる範囲で、何でも答えよう」

「明日からお世話になります。それじゃあ、お休みなさい」

そう言って立ち上がり、部屋を出ていく

「ちょっと待ってくれ」

扉に掛けた手が止まる

「どうしましたか?」

「明日からの心構えを教えておこうと思ってな。……『深く考えるな』、自分ではどうしようもないことを考えるより自分が今できることだけを考えるといい。それだけだ、お休み藤色」

小さく会釈をして部屋を出る

『深く考えるな』
確かに、これからの私の心を少しでも軽くしてくれるいい心構えです
ですが、『これ以上聞くな』そう言っているようにも聞こえました

私は生徒会長の事を何も知らない
今日はなしてみて、生徒会長の冷たい部分を垣間見た気がします
それと同時に、どうしようもない虚しさを抱えているような気がしました

一つだけ確実に言えること、赤理さんはいい人です

それだけ理解できれば十分すぎます

明日から頑張ろう
そう胸に誓い、自分の部屋に戻った



※三日目終了


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