70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 20:41:24.92 ID:H1upO5u50
あー、しまった。
それがあったか。
表情を気取られないよう、焦点の合わせない視線を前方に向け続けながら内心臍を噛む。
別に古泉としても世間話の域を出ていないんだろうから黙秘を通してもいいんだがな、と唇をへの字に結び、どうしたもんかとゆっくり考えを巡らせるが、古泉としては沈黙を好機と見たようだ。
古泉「つまり、貴方は例え『接吻』の意味を知っていようと手の甲にキスをしたのでは、もっと言ってしまえばあれは貴方自身が何かの意味を込めて手の甲に口付けを――」
みくる「古泉くーん」
いよいよクライマックスに近づく古泉の言葉を、安穏とした声音が遮る。
声の元を探ると朝比奈さんがいつもの柔和な笑みを浮かべながら、先頭集団からこちらに歩を向けていた。
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