過去ログ - 希「東條希のツイてない一日」
1- 20
9: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/10/28(火) 01:21:30.74 ID:a1iubFJpo
――――――――――――――――――――

授業中は眠気との戦いやった。……ウチは勝ったんやな、あの熾烈な戦いに。

たまにこういう日はあるけど、何で眠っても眠っても眠気ってとれないん?そうかと思えばあんまり寝てないのに日中ずっと元気な日もあるもんね。不思議でならんわぁ。

あくびをしながら学食へと向かうウチ。現在昼休み。パンを手に入れようと学食の購買部めがけて早歩きの真っ最中。この学校は近隣のパン屋さんから学食にパンを仕入れていて、簡単に言うととても美味しいパンがお昼になると学食に並ぶわけやんな。

ということもあって、学食は毎日戦々恐々、歴戦を勝ち残った猛者だけが戦利品を手に入れられる過酷な戦いなんやよ。

せっかく学食に行っても売り切れやったらどうしようもない。というか朝ごはんを食べていないウチとしてはなんとしてもパンを死守する必要があるんや。美味しいパンを。…………そう考えると早歩きもいつのまにか小走りに変わっていった。




「うひゃーすごい人やな〜」

いつものように購買はごった返している。

「あっ、希ちゃん!かわいいねー!」

列に並びながら人の多さに驚いていると後ろから声がかかった。しかし、出会い頭に『かわいいね』とは。穂乃果ちゃんさすがやね…………。

「あら、穂乃果ちゃん。おはよ、じゃなくてこんにちはやね」

「うひゃー!お腹減ったよ!」

穂乃果ちゃんは顔をクシャクシャにしながらお腹が減ったというアピールをしてくる。秋の空にぴったりやな。……あ、コロコロ表情が変わるって意味ね?

「この分じゃ、パンにありつけるか微妙やね……」

「ええ〜〜〜!パン食べられないと穂乃果死んじゃうよ〜〜」

半泣き。ハの字眉毛。とても面白い顔になってるんやけど、あんまり言わんといてあげよう。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
59Res/33.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice