過去ログ - 【神撃のバハムート】セレス「これでやっと……両親に会いに行けますわ」
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41:[saga]
2014/10/29(水) 02:30:15.72 ID:hlLdZT6z0
ザザッザ  ザザザザ...
セレス「何……なんですの、これは……ワタクシの、記憶……?」

マッケンロー「せ、セレス、さん……?」

セレス「そんな、まさか……ワタクシ、が……ワタクシが父と母を、食べてしまって……いた……?」

マッケンロー「!?」

老人「ようやく思い出したか、自分の罪を! あの二人は、亡者として蘇ることすら叶わぬほどに、無残に食い散らされていた……あの血痕はその血溜まりの名残よ!」

老人「忘れられるものか! 口元と手を血で真っ赤に染めて、屋敷から飛び出してきたきさまの顔を! 見誤るものか! きさまこそがあの惨劇を引き起こした張本人じゃ!!」

セレス「……ぅ、あ、あっ…………!」ズキッ

マッケンロー「そ、そんな……セレスさんがそんなことっ!」

老人「そもそもおかしいと思わなんだのか? 何故こやつは、亡者でありながら生前の記憶と人格をこうも保っているのかと!」

老人「明確な意思も知恵もなく、ただ本能のままに他者を襲い、食らい、そうして死んだ者もまた亡者として蘇り、ネズミ算式に被害を拡大させていく悪夢……きさまらの知る亡者も、そう語られていたはずじゃ」

老人「そうなるはずの亡者が、生前の人格を取り戻し、保つには、最も近しい者の血肉を食らうことで、己の魂を強く肉体に繋ぎ止めねばならんのじゃ」

老人「こやつがきさまらに何を語ったか知らんが……それも大方、曖昧な記憶を自分に都合よく組み換えて作り上げた、何の根拠もない妄言よ!」

老人「こやつがこうしてきさまらと普通に語らえていたこと、それ自体が、こやつが犯した許されざる罪の、何よりの証拠なのじゃぁぁぁっ!!!」

セレス「嫌っ、違う、ワタクシは、そんなっ……そん、な……!」フルフル


セレス「嘘っ、うそ、嫌あっ、ぁ、ああ、騎士、さん……ワタクシ、は……! ぅぐ、ぅあ、あっ、……ああぁあっ、あああああぁぁああああああああああああああああああああっっっ!!!」ダッ


マッケンロー「あっ、セレスさんっ!」

老人「追うのか、騎士よ。ならば迷わず、今度こそ殺してやれ。それがあやつに残された唯一の贖罪の方法であり、救いじゃ。どの道、わしらにはもう何も手出しできん」

老人「ゴホッゴホッ……! はぁ、はぁ……あんな、あんな悪夢のような出来事を……できれば、生きているうちに思い出したくなどなかったわ……!」

マッケンロー「おじいちゃん……」

マッケンロー「騎士様……セレスさんを追いかけるの? ……うん、放ってはおけないもんね。僕も、一緒に行くよ! 急ごう!」



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