過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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11: ◆YmkUtqcs4Y
2014/11/02(日) 21:55:36.62 ID:90xtCwSL0
ずっとずっと前から、ぼくちんの家には鏡が一つも無かった
お母さんにその事を聞いたら答えはいつも決まっていた

― お前の顔が醜くて目が腐るんだよ!!!! ―

何度も何度も言われて、ぼくちんは分かった
ぼくちんはお母さんに嫌われているんだ、と
だからぼくちんは顏をつぎはぎだらけの覆面で覆わなければいけない
ずっと顔を隠していればお母さんはぼくちんの醜い顔を見なくて済むんだ
そうすればぼくちんを「好きになってくれる」
ぼくちんはそう思い込んでいた
でも愛してくれなかった・・・・
顔を隠す前よりもぼくちんを嫌っていた
ご飯を床に置かれることや腐った牛乳や卵を食べさせられることもあった

〜 ぼくちん、おかあさんの言う通りにしているよ?お願いだから僕を好きになってよ! 〜

泣いても叫んでも、返ってくるのは罵声と棍棒だった
お母さんの持っている、「ブラックジャック」という革製の棍棒は先端に鉛が仕込まれていてすごく痛かった
痛くて痛くて、夜も眠れないこともあった
だからぼくちんは「発明」した

― 嫌われればわざわざ好きにもらわなくてもいいんだ・・・嫌われることに安心すればいいんだ ―

もう好かれるために努力しなくてもいい
お母さんがぼくちんを嫌ってくれればそれでいい
そう思った瞬間、ぼくちんは生まれて初めて「安堵」した



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