過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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116: ◆YmkUtqcs4Y[sage]
2014/12/13(土) 22:26:24.03 ID:XxNBqV3V0
ぼくちんはあまり夢を見たことがないんだ・・・・・
いつものように床に置かれたごはんを食べてお風呂に入ってから、湿っぽいふとんに眠る
目をつぶると、気が付いたら朝になっている
そんな日を何度も過ごしていた
だから・・・
ぼくちんは驚いているんだ
目の前にはぼくちんと同じ背格好の男の子
髪はさらさらとして可愛らしい
醜い化け物のようなぼくちんとは全く違う「男の子」
その子はぼくちんの通っていた希望ヶ峰学園付属小学校の校門をくぐると、白いランドセルを背負って一人家に帰る
ぼくちんはその子に声を掛けようとしていた
でもぼくちんの喉から声を出すこともできなかった
指一つさえ動かせない
まるで椅子に固定された状態で無理矢理映画を見せられているようだ
なぜなんだろう?
そう考えているとぼくちんは、これが「夢」だと知った
男の子は古ぼけたリサイクルショップに入っていく
そうだ
ぼくちんの家もリサイクルショップだっけ
お父さんがいなくなって、ぼくちんのお母さんが一人でやっていた
そういえば、ぼくちんが「超小学校級の図工の時間」って呼ばれのも、お店の売り物を直していたからだっけ
まぁ、古ぼけた安物品にティファニーとか、ドルチェ&ガッバーニとか彫らされることもあったけど

〜 お帰り・・・・太郎ちゃん・・・今日も・・・ 〜

奥から出てきた女の人がその子を抱きしめる
暗くてよく見えないな
もっとよく見えたら・・・

不意にその子の姿が見えなくなった
あれ?
あれあれ?
あの子はどこに行ったの?
ぼくちんは周りを見渡す

なんでぼくちん動けるの?
さっきまで指一つ動かせなかったはずなのに
それに・・・・
両手を見る
それは間違いなくぼくちんの手だった

「?!」

仮面を被っていない!
なんで
なんで被っていないの?

「どうかしたの?蛇太郎ちゃん?」

「え?」

目の前の女の人が僕に声を掛ける
その女の人は・・・・・
ぼくちんの「お母さん」だった




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