過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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◆YmkUtqcs4Y
2015/01/10(土) 22:02:41.52 ID:foIxlu2n0
・・・・もうどれくらい時間が経ったのかわからない
急に意識が無くなると思ったら何処かが「改善」されている
失った臓器の機能を代行する機器と、それと身体を接続するためのプラグ
まるで昔見た映画に出てくるサイボーグのようだ
もっとも、フルメタルボディで足にマシンピストルを仕込んだりはないのだが
渚「バイタル異常なし、いつものようにEMSトレーナーを起動しますね」
太市「ああ、ありがとう」
僕は目の前の「少年」を見る
大分身体が修復された頃に彼の「保護者」になぜ、彼が女性用のナース服を着用しているのか聞いたことがある
カムクラ「彼の身体に合うのモノがそれしかなかったからです」
ルビーのような紅い瞳で彼は感情の籠らない声で簡潔に答えた
僕は最初、彼があの「二人」の言う「未来機関」の一員かと考えたが、それは彼自身が否定した
自分はあくまで「組織」に属するものではない、と
ならなぜ僕を助けたのか?
そう尋ねても彼は答えることはなかった
彼の「息子」に尋ねても答えはない
それどころか、「少年」は常に帽子を目深に被っていて表情は全く見えない
驚異的な医療技術を持つ男と彼に従う少年
彼らは何のバックボーンも持たずに僕を治療していた
明らかに異常な状況だ
しかし、彼らのおかげで命を繋いでいるのも事実だ
彼らがどのような意図で僕を助けたのかはわからない
ただいくら考えても答えは出そうには無かった
人というものは度し難い生き物です
与えられた幸運に満足することなく、さらに多くのモノを求めようとする
人はそれを「好奇心」とか「向上心」と呼称します
愚かな
世界中の戦争はそうやって与えられた恩に満足せず、与えてくれた人物を攻撃することで成り立っています
少し昔話をしましょう
アメリカに最初に訪れた入植者達
彼らはすぐに食糧を食い潰し飢えはじめました
それを見かねたインディアンは食糧を分け与え、トウモロコシの食べ方を教えました
入植者はその行為に感謝して・・・・・・インディアンを根絶やしにしました
カムクラ「・・・・・これが貴方の答えですか?」
目の前には頭から血を流して倒れる渚と、壊れたモニターと共に倒れ伏す不二咲太市の姿があった
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