過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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158: ◆YmkUtqcs4Y
2015/01/31(土) 21:36:48.98 ID:jE6qzwjY0
― 塔和シティ湾岸部 ―

雪丸「なぁ高秋のおっさん。さっさと撮って帰らね?」

高秋「だめだぞ雪丸君!霧切君は指定した時間に写真を撮影するよう言ったではないか!」

雪丸「でもよ・・・写真はどう撮ったって写真だぜ?なのにアングルとか時間とか指定して・・・・」

高秋「彼女にも何らかの理由があるのだろう・・・・。才能の無い私達には理解できない理由がな」

そう言うと高秋は目を閉じた

〜 父上!これを見てください!やっと努力が認められたんです!! 〜

満面の笑みで息子が彼に手渡した希望ヶ峰学園の入学案内
そこには「超高校級の風紀委員」として入学が認められた旨が書かれていた
屈託の無い笑顔
息子である「石丸清多夏」
昔は普通の子供だった
だが「あの日」全ては変わってしまった
慕っていた祖父が「才能」に振り回された挙句、破滅した事実を知るまでは・・・・
その時から「才能」を憎み、「努力」がそれに勝ると盲信するようになった
しかし皮肉にも、その「努力」が「才能」と認められた
希望ヶ峰に入学するということはそういうことだ
そして、「旅立って」いった・・・・・

雪丸「・・・・・才能ってなんなんだろ」

高秋「鳥には翼を魚には鰓を・・・・・」

雪丸「へ?」

高秋「ある哲学者の言葉だよ。空を飛ぶ鳥に翼があるように、対象の振る舞いや行動はその環境を表すということだ。才能というのはその人の生きる全てといえる。努力は個人の実力でいくらでも更新することができるが、才能となるとそれは不可能。魚は飛ぶことができないように・・・」

雪丸「それじゃあ、才能の奴隷ってことか?」

高秋「そういうことになる。才能に依存した人間は他の道を選ぶことなんてできない・・・・・」

もし清多夏が別の道を選んだのなら、今も隣にいたのだろうか?
いや、よそう
そんなことは慰めにはならない
ただただ自分が惨めになるだけだ
今は今の職務に忠実にあるのみ
そう
あの日、「父」の手に手錠をかけた日と同じように・・・・・






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