過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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177: ◆YmkUtqcs4Y[age]
2015/03/28(土) 22:45:54.08 ID:qOtPXT8i0
浩子「・・・・・何かおかしいべ」

元ヤンキーというありきたりな経歴を持つ看護婦である彼女は、それなりに修羅場を潜り抜けてきた
それはヤンキー時代もそうだが、この塔和シティでも同じだった
その野生の勘が告げている
今すぐこの場を離れろ、と
レジスタンスの秘密基地に居た時ならそうしただろう
だが、今は守らないといけない子供がいる
大多数は本土に移送したとは、まだまだ残っていた
今の時間なら交信できるはずの本部と通信できない以上、何らかの方法を考えねばならない
「息子」に連絡しようとしても不可能
ハッキング銃の使い方は熟知している
敵がモノクマならこれで何とかなるはずだ
しかし、彼女は全く安心できなかった

蛇太郎「あ・・・あの」

浩子「アん?」

蛇太郎「ひぃっ!」

浩子「あ・・・・ごめんだべ」

振り向くと仮面をつけた少女が立っていた

蛇太郎「あ・・・あの何かあったの・・・?」

浩子「ああ・・・少し雲行きが怪しいと思っていたんだべ」

少女 ― 煙蛇太郎 ― が空を見る
雲一つない空だ

蛇太郎「どう見ても晴れてるようにしか・・・・」

浩子「そう・・・・・。悪いんだけれども、今ベットに居る子たちを起してくれないかい?」

蛇太郎「なんで・・・・・?」

浩子「そうさね・・・・今日夜にパーティ―をするんだべ。だからパーティー会場の飾りつけを頼みたいんだべ。そういう工作は得意っていってたべ?」

蛇太郎「え?あ・・・うん」

浩子「食糧庫にある食糧はなんでも使っていいべ」

蛇太郎「わかった」

そう言うと「少女」は病室へと戻っていった
この食糧庫は緊急時にはシェルターになるように改造が施されている
あの子が言いつけを守れば少なくともここに収容されている子供は助けられるはずだ

浩子「・・・・・・来たようだべ」

彼女はハッキング銃を置くと鉄パイプを握った
やはり使い慣れた武器の方が手になじむ
彼女の視線の先
そこには翼をつけたウサギのような「何か」が雲の合間から編隊を組んでこちらへ飛んでくる姿だった


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