過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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◆YmkUtqcs4Y
2015/05/30(土) 22:24:56.92 ID:bPvUJcGm0
「ここは・・・・?」
高秋が周りを見渡す
薄暗くはあるが、眼が慣れるとだんだんと状況がわかりはじめた
非常灯の明かりに照らし出された廊下
そして左右を同じ様式の部屋が並んでいる
高秋「まさか・・・・・!」
彼の記憶に浮かぶのは最愛の息子が発狂の果てにその生を終えた場所
すなわち「希望ヶ峰学園」だった
高秋「たしかあの不細工なぬいぐるみに襲われて・・・・」
そうだ
私は日課のパトロールをしていて・・・・・
雪丸「おっさんあぶねぇぇ!!!!!!」
高秋「え?!」
彼が聞き覚えのある声に反応した瞬間だった
ビュィン!!
廊下の奥から銀色の牙が飛んできた
そしてそれはそのまま壁に突き刺さる
高秋「雪丸君ではないか!ここは・・・・」
雪丸「おっさん!!!今は逃げないと」
そう言う雪丸の姿はトレードマークの学ランが破け、少年特有の白い肌がところどころ見えていた
ビュイン!!
雪丸「また来た!!!!!」
高秋としてはまだまだ聞きたいこともあるが、少なくとも今は逃げるしかないようだ
高秋「さて、もし事情を知っているのなら教えてくれないか?」
雪丸「変なウサギのぬいぐるみに襲われて気が付いたら希望ヶ峰に居た。俺が知っているのはそれだけさ。」
高秋「ではココは希望ヶ峰で間違いないのだね?」
雪丸「ああ。でも変だぜ。だって俺やおっさんがここに入った時は何から何まで破壊されていたはずなのに、ほぼ完全に修復されている。それに、希望ヶ峰は確か未来機関の持ちモンだろ?じゃあなんで俺たちが閉じ込められてんだ?」
確かに高秋の記憶では希望ヶ峰学園はかなり荒廃していた
今身を隠しているような立派な倉庫なぞ残ってさえいなかった
では・・・・・
高秋「絶望の残党が作ったものというのか?」
雪丸「さあ?ただこんなものを作れるなんてかなりの技術を持っているのは間違いねぇな。案外、俺らを閉じ込めてんのも、またあの時のようなことをさせるつもりだったりな」
高秋「・・・・・コロシアイ学園生活」
ありえないことではない
「絶望」にとって、江ノ島を倒した苗木達はどのような方法をとってでも処分したい相手だ
折角、助け出した要救助民が疑心暗鬼の末に全滅すればどれほどの「絶望」が蔓延するかわかったものではない
だからこそ、拉致しそして希望ヶ峰学園へ監禁したのだ
雪丸「ここが俺たちの知っている希望ヶ峰かどうかなんてどうでもいい。今は・・・・・・」
ビュイン!!ビュイン!!!
頑丈な鉄の扉に何かがぶち当たる音が響く
雪丸「今はアイツから逃げなきゃな!!!」
半壊した扉から特異なマスクを被った女性が顔を出した
高秋はその風貌から猟奇犯「カミツキレイコ」と判断した
カミツキレイコ
口に装備したクローム製の入れ歯を相手に発射し「噛みつく」という、特異な方法を好むヒットマン
その入れ歯はクラスVの防弾アーマーですら紙のように引き裂く
銃をたとえもっていても、狙いをつける前にズタズタにされてしまうだろう
高秋「・・・・・これが黒幕の用意した動機か」
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