過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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64: ◆YmkUtqcs4Y
2014/11/18(火) 22:02:36.53 ID:ThQB0OGj0
― 未来機関第14支部 ―

暗闇に支配された部屋に光が灯る
パープルかかったシルバーブロンドが揺れる
そして冷酷で冷徹な瞳
彼女の帰還を喜ぶモノはいない

〜 沈黙こそが称賛であり、無名であることが栄冠 〜

それが彼女の育った霧切家の家訓とも呼べるものだった
しかし、彼女はそれを破った
彼女を捨てた父親である希望ヶ峰学園学園長である「霧切仁」に離縁状を叩きつけるためだ
果たして彼女は希望ヶ峰学園で父親に離縁状を突きつけることができたのか?
それは全て忘却の彼方だ
いくら彼女が元「超高校級の探偵」霧切響子とは言っても、それを見つけ出すことは不可能だった

ギシッ

響子は超高校級の家具職人の集成の傑作といえる、革張りの安楽椅子に身を委ねた
人というものは眠る時もっともリラックスできるとは言うが、この椅子に座るとその言葉が嘘であることに気付かせられる
煩わしい日々から暫しの休息を得る今の瞬間こそが彼女にとって一日の中で最も充実した瞬間だ
静かに目をつぶる
その瞳に浮かぶのは絶望に負けず、尚も前を見て進む最愛の人物の姿
「超高校級の希望」にして彼女のクラスメートだった「苗木誠」だった
世界にはまだまだ絶望が蔓延している
今もあの街で戦っている「彼の妹」苗木こまるさん
彼女の決断を未来機関上層部は非難した

― 何も変わらず、ただただ結論を先延ばしにしているだけではないか! ―

愚かな
上層部は今世界がどうなっているのか、それを正確に理解できているのか?
復讐が復讐を呼び
理由ある暴力は次第に理由なき暴力へと変わっていく
それを止めるのは容易ではない
たとえ、塔和シティーに武力介入しても何も変わらず、文字通りに世界戦争となっていただろう
その点では彼女の決断は間違いなかった
俗物である上層部には塔和グループという目くらましを与え満足させた
これで機関内部の発言力は大いに高まった


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