過去ログ - モバP「この鈴で、完成だ」 穂乃香「ん……っ」
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[saga]
2014/11/03(月) 12:12:42.80 ID:OgeMxzpF0
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駐車場での一件の後、私はPさんを、寮の自室にお招きしました。
私は――Pさんが、私がそれとなく示していた好意に気付き、勇気を出して私を抱き締めてくださったことに、感激していました。
ずっとPさんの隣に居たいと思っていました。
でも、それを自分から伝えるのは恥ずかしくて――いつの日か、Pさんから言ってくれたらと、そんな卑怯な気持ちを、ずっと持っていたのです。
だから、思わせぶりな態度や、わざとらしく寄り添ってみたり――本当に、子供の浅知恵でした。
ともかくも、それが成功したのです。
目論見通りに、私は自らを汚すことなく、傷付かもしれない役目をPさんに押し付けて、愛を得たのです。
だから私は、はしたなくも――興奮していたと、そう言えるかもしれません。
Pさんが私を、アイドルとしてではなくて、愛を与える対象として見てくれた――その思いでいっぱいでした。
だから私は、『次』を、求めたのです。
私にとって『次』とは、たとえばお互いの想いを口にしたり、手を繋いだり、それから――デートをしたり、そういうことでした。
私の考えが甘かったのです。
甘くて、幼稚で、理想的で――現実の生々しさとは、真逆でした。
Pさんは、私が思っているよりもずっと強く、私を求めていました。
愛欲の主導権を、Pさんに握らせてしまったこと。
大人のオトコの人の愛欲が、いったいどういう類のものか。
Pさんは私を、綾瀬穂乃香をどうしたいと思っていたのか。
保護者という立場を捨て、普段私に抱いていた劣情がそのまま吐き出されたら、どうなってしまうのか――――
私の考えが、甘かったのです。
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