過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/12(水) 19:34:41.16 ID:7nqo4Ch10
戦士「私は、『伝説の勇者様』を尊敬している」

僧侶「うん」

戦士「だからといって…いいや、だからこそ。その血を引きながら修業を怠っていたあいつを好きにはなれない」

僧侶「修業を…怠っていた?」

戦士「僧侶は知らないか。王宮の中じゃ有名だった。王宮騎士団最強の剣の使い手である『伝説の勇者様』の子として生まれながら、一切の修業を拒否して遊び回っていた放蕩息子、とな」

戦士「『伝説の勇者様』がお戻りにならなかった時から、慌てて修業を開始したらしいが……元々の性根がそんな奴だ。どれだけ修業を積んだとしても、たかが知れている」

僧侶「それで、戦士は勇者様にあんな冷たい態度を?」

戦士「もちろん、それだけじゃないさ。元々好意的に見ていなかったことは認めるが、それでも現在の奴自身を見て評価はしなければならないと、最初はそう思っていた」

戦士「だが……」

僧侶「だが…?」




戦士「ぶっちゃけ、あいつ僧侶のこと見過ぎ」

僧侶「あ、あはは…た、確かに、視線はよく感じます……主に胸に」

戦士「僧侶たんとか本気できもい」

僧侶「や、やっぱり聞き間違いじゃなかったんですね、あれ」

戦士「戦闘で前線に出る気なさ過ぎ。その癖、たまに出てきて私の獲物を横からおいしいとこどりするのが気に食わない」

戦士「女の子は怪我しないように気を付けてとか私を無視して僧侶にだけ言うとか考えられない」

僧侶「あれは流石に私もどうかと思いました……」

戦士「そして何より――」




戦士「―――私のことを、どうやら全く覚えていないっていうのが気に入らない」





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