過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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[saga]
2014/11/30(日) 17:31:40.48 ID:AszI6XDJ0
武道家「凄まじい……蛾の数が目に見えて減っていくぞ」
僧侶「でも戦士は…? 戦士は大丈夫なの…!?」
戦士の体からは至る所から血が流れている。
転倒し、自ら負った傷だけではない。
目が碌に見えない状況では蛾の接近を拒みきることは出来ず、鉤爪のついた足や鋭く伸びたストロー状の口を何度も突き立てられている。
手のひらから流れ出る血は、誤って壁を叩き続けた衝撃により皮がめくれ始めているからだ。
勇者(大丈夫な訳―――ねえだろうがぁ!!!!)
勇者は駆け出す。
勇者「戦士ぃぃぃぃいいいいいい!!!!」
戦士「来るなああああああ!!!! お前の、お前の助けなど……ッ!!!!」
勇者「うるせええええええええ!!!! 食らいやがれええええええええ!!!!」
勇者は指さす。
対象は戦士。
体内で練り上げるは『火の精霊』の加護により増幅された魔力。
勇者「『呪文・睡魔』!!!!」
戦士の体がびくりと跳ねた。
脱力した体は剣を手放し、その場にどさりと崩れ落ちる。
それにより、勇者はようやく戦士の傍に走り寄ることが出来た。
蛾の群れは勇者に襲い来るわけでもなく、ただ周囲をぐるぐると舞っている。
意図は明白。毒の鱗粉でまずは行動不能に陥れようという魂胆だ。
勇者「舐めんなッ!! 初歩的な呪文なら大抵は習得しとるわッ!!!!」
勇者は手のひらを突き出す。
対象は大まかに。目に見えるこの空間を。
勇者「『呪文・烈風』!!!!」
勇者が掲げた手を中心として巻き起こる風が渦をなす。
鱗粉は風にまかれ、蛾の群れも風にあおられ岩壁に叩き付けられていく。
勇者「武道家!! 戦士を!!」
武道家「承知!!」
武道家が戦士を抱え上げる。
勇者「はい撤収ッ!! ダッシュで逃げるよ!! 撤収撤収ぅううううう!!!!」
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