過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:30:53.90 ID:xox+vNXM0
 それは、まだ十にも満たぬ年齢の時の記憶。

「お前が『あの人』の息子か?」

 そんな風に、突然声をかけてきた奴がいた。

「私の名前は『―――』だ」

 名前は覚えていない。
 あまり興味が無かったから。
 ただ、男のくせに自分のことを『私』なんて呼んで、クソ真面目な奴だと思ったことは覚えている。

「私は、お前なんかには絶対に負けない」

 そんな宣誓を一方的にされた。
 勝つとか負けるとか、そもそも何の勝負かもわからない。
 そんな風に因縁をつけられて、流石に辟易した俺は、そいつに向かって何かを言い返そうとして――――そこで、目を覚ました。

 目が覚めてから、自分が何て言ったのかを思い出そうと少しだけ努力していたが―――すぐにどうでもよくなってやめた。
 夢の中の彼は立派な騎士になれたのだろうか。
 親父は手加減を知らない馬鹿だったから―――などと、寝ぼけた頭で憂いてみた。




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