過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
1- 20
805:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:25:54.59 ID:ZUaUlY1C0
 勇者達は図書室に辿り着いた。

勇者「ふう……やっとこういう部屋が見つかったか」

 勇者が元々王宮内で目指していたのはここだった。
 事前に仕入れた情報によれば、精霊剣はこの国に代々伝わってきた物のはずだ。
 誰か個人の持ち物ではなく、国の所有物として管理されていたのであれば、必ずそれに関する文献が存在する。
 それを得るために、この図書室を訪ねてきた。
 それはいいのだが……

勇者「お、思った以上に、本を収集する国だったのね……」

 高さ二メートル程で、六段収納できる本棚が実に四十以上も立ち並んでいる。
 少なく見積もっても五千冊以上の蔵書があろう。もしかしたら、一万冊を超えているかもしれない。

勇者「でも、探すしかねえんだよなあ……戦士と僧侶ちゃんはあっちから調べてみて。俺はこっちからいくから」

 終わりの見えない作業であったが、勇者達は実に根気強く調べ物を進めていく。
 三時間で目的の物が見つかったのは本当に運が良かった。
 勇者が手に取ったのはこの国が貯蔵する武器の管理簿だ。
 その中でも最も目立つ、最初のページにその記載はあった。
 『精霊剣』。
 その文字を目にした勇者の胸が俄かに踊り出す。
 しかし直後の記述に勇者は茫然自失となった。

勇者「マジか……」

 ただ一言そう呟いて、勇者はその場に膝をついてしまった。
 色々な感情が頭の中を渦巻いて、考えを纏めることが出来ない。
 ただ一つだけはっきりしていることがあった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/896.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice