過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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832:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 17:53:03.30 ID:fUuHQ7Ru0
 勇者達が消息を絶って三ヶ月――――
 魔王城に最も近い『武の国』は、これまでにない規模の魔王軍の侵攻に晒されていた。

兵士長「退くな!! 我らの敗北はすなわち人類の敗北を意味するものと知れ!!」

 兵士達に檄を飛ばすのは、世界最強と名高い『武の国兵士団』を束ねる兵士長だ。
 その流石の実力で目の前に迫った魔物を瞬く間に斬り倒した兵士長だが、その表情には焦りが浮かんでいる。

兵士長(日に日に魔物の量が増えている……このままではジリ貧……いずれは押し切られてしまう……!)

伝達兵「兵士長!! 三番隊が押されています!! 強力な魔物複数に同時に攻め立てられているらしく、危険な状態です!!」

兵士長「三番隊が突破されれば正門守護隊の側面を突かれ、守備が瓦解する……援護に向かえる部隊はいるか!?」

参謀「それが、どこもギリギリで戦線を維持している状況で……急行する余裕のある部隊はおりません」

兵士長「チッ、やむを得ん。ならば俺自身が…!!」

兵士A「兵士長!! 危ない!!」

巨大怪鳥「グェアアアアアアアアアア!!!!!」

兵士長「ぬぅぅッ!?」

 守備隊を突破してきた強力な魔物がその鉤爪で兵士長の首を刈り取らんと迫る。
 咄嗟に身を躱した兵士長は、宙を飛び回る魔物に切っ先を向け、がりりと奥歯を噛んだ。

兵士長「まずい…! 非常にまずいぞ…!! このままでは突破される……武の国が、魔物に蹂躙されてしまう!!」



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