過去ログ - お嬢様勇者「欲しい物は必ず手に入れる」
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12: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:13:53.21 ID:eFJxYX8p0
爪と剣による攻防が続く。
お嬢ちゃんが心配だったが、竜の攻撃をかわす程度は苦でもないようだ。

勇者「あぁもう鬱陶しいわねぇ!切りつけてやるから一旦攻撃中止なさい!」

残念ながら、口も減らないようだ。

連続して叩き込まれる爪を受け止めながら、攻撃に転じる機会を伺うがなかなかやって来ない。疲れ知らずの馬鹿はこれだから困る。

勇者「攻撃する隙が無いなら協力するわ!何か指示があれば言いなさい!」

剣士(帰れ)

あまり好きな手段ではないが仕方ない、俺は懐から小さな剣を取り出す。そして次の攻撃を受け止めた瞬間、その剣を竜の瞼目掛けて投げた。
途端、洞窟内の揺れが大きくなる。剣が見事に瞼に刺さり、相当な痛みを与えたようだ。

剣士(見ているこっちも痛くなるから好きではない…)

まぁ、片目を潰すことには成功した。それに激痛に悶えている今なら…俺は突進し、剣を振る。
竜の腹部を切りつける感触が手に伝わった。

しかし次の瞬間、俺は吹っ飛ばされ、洞窟の壁にぶつかった。何があったのかはわからない。
とっさに体は反応してガードしていたので、大したダメージではなかった。

剣士(あー…)

竜は今も元気に暴れまわっている。それどころか痛みで更に激しくなった。どうやらあれでは倒せなかったようだ。まぁ仕方ない。

剣士「あと2、3回切れば…」

と、悠長なことを考えていたことを一瞬で後悔した。そうだ、いつもとは状況が違う。

勇者「喰らえーッ!!」

剣士(あぁ…阿呆お嬢がいたんだ)


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