過去ログ - 吹雪青葉古鷹「「「……邪魔」」」提督「っ!?」
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207: ◆UeZ8dRl.OE[saga]
2014/11/18(火) 19:30:17.18 ID:Q6E2fm/80
 恋は、盲目だ。意中の相手以外見えなくなる。
 それは同時に、意中の相手以外に恋愛感情を持たないということでもある。
 ただ、この鎮守府には男性が一人しか居ない。必然的に、争奪戦は発生してしまう。

 ――“男性”が対象であれば、の話だが。




「ねぇ熊野ーお風呂行こ」

「私はもう少し後で入りますわ、先に入ってらっしゃいな」

「えー? じゃあ鈴谷も後にする」

「わざわざ待たなくてもよろしくってよ?」

「お風呂で全身隅々までマッサージしてあげるから」

「結構ですわ」

「――熊野は、鈴谷のこと嫌い?」

「ちょっと、何でそうなりますの?」

「だって、お風呂一緒に入るの拒否るじゃん」

「別に嫌だから断ってるわけではありませんのよ?」

「じゃあ何で?」

「私は小破で、鈴谷と他の方達が大破しているからに決まってますわ」

「熊野と入れるなら痛いけど待つよ」

「私と一緒に入る為に血だらけで待つとか、あり得ませんわ……」

「えへへー熊野ー」

「ちょっと鈴谷!? 今抱き着かれると――はぁ……着替えた意味が無くなってしまったじゃありませんの」




 愛する者と一緒に居られるなら、多少の痛みは我慢出来る。
 全身血塗れで片目が開かず、腕があらぬ方向に折れているぐらい、何てことはない。


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