過去ログ - 吹雪青葉古鷹「「「……邪魔」」」提督「っ!?」
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◆UeZ8dRl.OE
[saga]
2014/11/18(火) 19:30:17.18 ID:Q6E2fm/80
恋は、盲目だ。意中の相手以外見えなくなる。
それは同時に、意中の相手以外に恋愛感情を持たないということでもある。
ただ、この鎮守府には男性が一人しか居ない。必然的に、争奪戦は発生してしまう。
――“男性”が対象であれば、の話だが。
「ねぇ熊野ーお風呂行こ」
「私はもう少し後で入りますわ、先に入ってらっしゃいな」
「えー? じゃあ鈴谷も後にする」
「わざわざ待たなくてもよろしくってよ?」
「お風呂で全身隅々までマッサージしてあげるから」
「結構ですわ」
「――熊野は、鈴谷のこと嫌い?」
「ちょっと、何でそうなりますの?」
「だって、お風呂一緒に入るの拒否るじゃん」
「別に嫌だから断ってるわけではありませんのよ?」
「じゃあ何で?」
「私は小破で、鈴谷と他の方達が大破しているからに決まってますわ」
「熊野と入れるなら痛いけど待つよ」
「私と一緒に入る為に血だらけで待つとか、あり得ませんわ……」
「えへへー熊野ー」
「ちょっと鈴谷!? 今抱き着かれると――はぁ……着替えた意味が無くなってしまったじゃありませんの」
愛する者と一緒に居られるなら、多少の痛みは我慢出来る。
全身血塗れで片目が開かず、腕があらぬ方向に折れているぐらい、何てことはない。
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