過去ログ - 吹雪青葉古鷹「「「……邪魔」」」提督「っ!?」
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391: ◆UeZ8dRl.OE[saga]
2014/12/03(水) 20:49:38.25 ID:9q7qMNIP0
 疑心暗鬼の最大の問題は、疑う対象が無尽蔵に増えていくことだ。
 好意の裏を読み、誰かの視線に常に怯え、心は徐々に摩耗していく。
 悪意は目には見えないが、善意もまた、目には見えない。

 ――憔悴した彼がすがったのは、一度は手を振り払った相手だった。




「――利根」

「む? 何じゃ、吾輩に何か用か?」

「お前の目から見て、俺はどう映っている?」

「ふむ、酷い顔色をしておるな、まともに寝ておらぬのか?」

「そういうのを聞いたんじゃない。そうじゃ、ないんだ……」

「……お主は、提督には向いておらん」

「……そうか」

「じゃがな、向いておらんでも今のお主は提督なのだ。お主がそのような顔をしておると、艦娘全体の士気に関わる。吾輩も、そう肝が据わっておる訳ではない。あまり不安にさせんでくれ」

「……あぁ」

「そうじゃ、モノは相談なのだが、吹雪と青葉と古鷹と艦隊を組むのは、ちと息苦しい。なるべく吾輩をあの三人とは別に組んではもらえぬか?」

「善処はする」

「絶対じゃぞ!?」




「――善処する代わりに、部屋で茶を淹れてくれないか?」


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