過去ログ - 吹雪青葉古鷹「「「……邪魔」」」提督「っ!?」
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95: ◆UeZ8dRl.OE[saga]
2014/11/09(日) 18:24:38.64 ID:cEjWuNGj0
 秘密、弱味、弱点、誰にでも一つや二つはあるものだ。それを知られるということは、あまり気分の良いものではない。
 食堂で作っていた梅酒を一瓶内緒で飲み干した者、内緒で犬を飼っていた者、食堂のみそ汁に味付けとしてタバスコを入れた者。深刻な問題行動ではないにせよ、誰かに知られては不味い事柄ばかりだ。

「青葉、また良い酒手に入ったって聞いたから貰いに来たぜー」

「相変わらずお酒には目が無いですねぇ隼鷹さん。また保管庫に忍び込んで飲んじゃダメですよ?」

「分かってるって、こうして上物が定期的に貰えるんならヤバい橋渡る必要も無いしね、ふふーん」

「じゃあまた良いのが手に入ったらお知らせしちゃいます」

「おぅ、またなー」

「……ねぇ青葉、隼鷹さんには何を見返りに貰ってるの?」

「やだなー人聞きの悪いこと言わないで下さいよ。隼鷹さんはただお酒の席で皆がポロッと溢した愚痴や本音なんかを青葉に善意で教えてくれてるだけです」

「へ、へぇーそうなんだー」

「夕立は立ち聞きした内緒話を教えてくれますし、磯風は艦隊の皆の動きで悪いところを教えてくれます」

「艦隊の皆の動きって?」

「こういう時に動きが鈍くなるとか、回避する時の癖とかです。衣笠は敵を沈めた後に隙が出来ているって言われちゃってましたよ?」

「うっ……た、確かにこの前撃沈した直後に被弾しちゃったかも……」

「今後、気を付けて下さいね?」

「あ、青葉だってそういうのあるんじゃないの?」

「記者たる者、常に万全の体勢でシャッターチャンス――いえ、敵の攻撃に備えてます」

「何かその理由で納得出来ちゃうのが悔しいわ……」




(――吹雪と古鷹の隙、早く見付かりませんかねー)


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