18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:47:45.10 ID:7XpzpOnTO
「あなたも色々と失敗してるんだね」
「君はどうなの……。
君の叶わなかった夢はなに……」
彼女は深く沈黙した。
僕は訊いたことを後悔した。
「花が咲いたら」
「え……」
「夢の花が咲いたら、教えるよ」
彼女の口から零れた泡のような言葉に、僕はゆっくりとした首肯を返した。
そして小さな蕾に目を向けた。
僕の部屋に彼女がいる日常は、僕にとってかけがえのない日々だった。
こんな日々がずっと続けばいいのにと淡く思っていた。
35Res/25.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。