過去ログ - 小説的なやつ
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:53:11.53 ID:7XpzpOnTO

地元は何も変わってなかった。
僕だけが変わっていた。

帰った日は二年前に亡くなった祖父の仏壇に線香をあげて、少しだけ豪勢な夕食を食べた。

田舎だから同級生はほとんど地元を出てしまっている上、時季外れに帰ったため、地元に残った親友の一人と遊んだ以外はほとんど家にいた。

何も変わってなかったと言ったけれど、それは誤りだ。
一つだけ大きく変わったことがあった。
実家にいる甥っ子が見違えるほどに大きくなっていた。
その変化は大きくて、僕なんか何も変わっていないようだった。

久しぶりの家は居心地がよかった。
しかし、居心地がよいだけで退屈だった。

結局、五日ほどで地元を後にした。

夢の花が咲いていた。

彼女は姿を消した。



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