過去ログ - 小説的なやつ
1- 20
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:16:22.65 ID:7XpzpOnTO

彼女に対して罪悪感が湧き上がっていた。
他人の誠実に、素直に返すことのできない自分の情けなさに苛立ちも覚えていた。

「じゃあ俺、まだ講義があるから」

僕は二人の間の気まずさと周囲の気まずさに耐えきれなくなって、適当な口実でベンチから立ち上がり彼女の下から立ち去った。
 
その次に彼女を見かけたのは彼女が男と二人でいるところだった。
この前、公園で平手打ちされていた男だった。
僕は何だか裏切られた気分になった。
別に僕は彼女と付き合っているわけでもないし、彼女に対して特別の好意を持っているつもりでもなかった。

それでも僕は不快な気持ちを抱えていた。
彼女は僕に気づいたようだったが、僕は気づかなかったふりを装ってその場を通り過ぎた。
今は彼女に対してまともな態度をとれるようには思えなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
35Res/25.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice