過去ログ - 八幡「俺たちでバンド?」雪乃「そうよ」
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280: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:11:01.58 ID:XbBkJ4aOo
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――――

舞台裏に入ると戸塚は既にそこにいた。
以下略



281: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:11:28.52 ID:XbBkJ4aOo
戸塚「大丈夫?」

八幡「あ、ああ……」

またしても、その声は震えていて全く説得力がない。
以下略



282: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:12:06.17 ID:XbBkJ4aOo
戸塚「八幡は……」

戸塚「今までいっぱい練習してきたよね?」

八幡「……ああ」
以下略



283: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:12:31.88 ID:XbBkJ4aOo
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もう一度楽譜を見直す。……よし、忘れてない。歌詞も完璧。
以下略



284: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:13:00.75 ID:XbBkJ4aOo
戸塚「止まれ……止まれ……」

戸塚「僕がしっかりしないと、八幡が……」

戸塚「……情けないなぁ」
以下略



285: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:13:26.70 ID:XbBkJ4aOo
戸塚だって一人の人間だ。こんな大舞台を前にして緊張しないわけがない。それでも戸塚は、俺にそんなそぶりを見せないようにしていた。

それも全て、俺にプレッシャーをかけないために。

……ったく、自分が嫌になる。
以下略



286: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:13:53.78 ID:XbBkJ4aOo
少しでも力を入れたら壊れてしまうんじゃないかと思うくらい、弱々しい小さな手。だけれども温かいその手を俺の無骨な手ではさむ。

八幡「……こうすると、緊張が取れるんだろ?」

はっきり言って、こんなことをしている俺の方が緊張してしまっている。やべぇ、めっちゃ心臓ドキドキする。
以下略



287: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:14:42.26 ID:XbBkJ4aOo
司会A『さぁー、次は……おぉ!? なんとこのフェスにデュオが!?』

司会B『バンドとはまた違う風がこの会場を駆け抜けるぜ!』

司会『『最高にイカした二人が来るぞ!!!』』
以下略



288: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:15:31.37 ID:XbBkJ4aOo
八幡「……なんて、言えりゃかっけぇんだけどな」

手の震えはなくなったものの、足は震えるわ、心臓バクバクだわ、緊張しまくりである。

俺たち二人を照らすライトはひどく眩しく、あまり観客の方は見えないが、それでもざわめきや熱気からそこにたくさんの人がいるのを感じる。
以下略



289: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:15:59.63 ID:XbBkJ4aOo
Wednesday Morning 3 A.M.
SIMON & GARFUNKEL

https://www.youtube.com/watch?v=qDNaArocIx0


290: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/26(月) 10:16:26.53 ID:XbBkJ4aOo
戸塚「ワン、ツー、スリー、フォー」

戸塚がマイクに入らないくらい小さな声で合図をして、演奏が始まる。

サムピックの繊細な音が体育館をしんとさせ、ギターの音だけが響き渡る。
以下略



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