過去ログ - 八幡「俺たちでバンド?」雪乃「そうよ」
↓
1-
覧
板
20
285
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:13:26.70 ID:XbBkJ4aOo
戸塚だって一人の人間だ。こんな大舞台を前にして緊張しないわけがない。それでも戸塚は、俺にそんなそぶりを見せないようにしていた。
それも全て、俺にプレッシャーをかけないために。
……ったく、自分が嫌になる。
以下略
286
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:13:53.78 ID:XbBkJ4aOo
少しでも力を入れたら壊れてしまうんじゃないかと思うくらい、弱々しい小さな手。だけれども温かいその手を俺の無骨な手ではさむ。
八幡「……こうすると、緊張が取れるんだろ?」
はっきり言って、こんなことをしている俺の方が緊張してしまっている。やべぇ、めっちゃ心臓ドキドキする。
以下略
287
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:14:42.26 ID:XbBkJ4aOo
司会A『さぁー、次は……おぉ!? なんとこのフェスにデュオが!?』
司会B『バンドとはまた違う風がこの会場を駆け抜けるぜ!』
司会『『最高にイカした二人が来るぞ!!!』』
以下略
288
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:15:31.37 ID:XbBkJ4aOo
八幡「……なんて、言えりゃかっけぇんだけどな」
手の震えはなくなったものの、足は震えるわ、心臓バクバクだわ、緊張しまくりである。
俺たち二人を照らすライトはひどく眩しく、あまり観客の方は見えないが、それでもざわめきや熱気からそこにたくさんの人がいるのを感じる。
以下略
289
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:15:59.63 ID:XbBkJ4aOo
Wednesday Morning 3 A.M.
SIMON & GARFUNKEL
https://www.youtube.com/watch?v=qDNaArocIx0
290
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:16:26.53 ID:XbBkJ4aOo
戸塚「ワン、ツー、スリー、フォー」
戸塚がマイクに入らないくらい小さな声で合図をして、演奏が始まる。
サムピックの繊細な音が体育館をしんとさせ、ギターの音だけが響き渡る。
以下略
291
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:16:52.93 ID:XbBkJ4aOo
I can hear the soft breathing
Of the girl that I love
(僕が愛する少女の 穏やかな寝息が聞こえる)
以下略
292
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:17:19.62 ID:XbBkJ4aOo
She is soft, she is warm
But my heart remains heavy
(彼女は柔らかく あたたかいのに 僕は心はまだ重いまま)
以下略
293
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:17:47.14 ID:XbBkJ4aOo
Oh, what have I done
(ああ 何ということをしたのだろう)
Why have I done it
以下略
294
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:18:18.22 ID:XbBkJ4aOo
My life seems unreal
My crime an illusion
(僕の人生は本物ではなくて 僕の罪は幻想みたいだ)
以下略
295
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2015/01/26(月) 10:18:51.66 ID:XbBkJ4aOo
――
――――
さっきまで冷たいと感じていたはずの風が、涼しく感じられる。それだけ今の俺の身体が火照っていることの証左だろう。
以下略
420Res/205.58 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 八幡「俺たちでバンド?」雪乃「そうよ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1415191243/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice