過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 淡「あーいらーぶゆー」
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159: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/11/07(金) 01:04:04.53 ID:0xpJxjIMO
空気が切り裂かれたように一変する。

むせ返るような芳香が漂う空気は、一瞬にして底冷えするものに。


「何を……とは?」

「お前は……そんなことのために、日本に来たのか?」

「そんなこと……? おかしなことを、言いますね」


ハオが京太郎からその身を離す。

解放されても、京太郎に安堵の息を零す余裕はない。


「スキンシップですよ、ただの。明華もよくやっているじゃないですか」

「お前まで、そんなことを」

「それとも……羨ましく、なりましたか……? 今更」



「――」



その言葉に、ほんの一瞬だけ――智葉は、呆気に取られたように目を見開いて。



「……京太郎」

「は、はいっ」


そこから、表情がどのように変化したのかはわからなかった。

踵を返し、艶やかな長い黒髪を揺らす智葉に声をかけられた京太郎は、思わず身を縮ませた。


「カピーのことで、話がある。ちょっと来てくれ」

「わ、わかりました」


また後で、とハオに一言だけ伝えて、京太郎はその場を後にした。

残されたハオは、ただ一人――指を唇に当てて、小さく微笑んだ。


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