過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 淡「あーいらーぶゆー」
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866: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/11/13(木) 22:55:19.82 ID:xMjzn/x0O
みんなの前では格好付けて、さばさばした風を気取っても。

人並みに弱いところはあるし、辛いことがあれば泣く。

姉が弱音を吐くところを何度も見てきたし、何度もこうして受け止めてきた。

ただ――


「んん……♪」


最近は、以前に比べて頻度が高い。

貪欲に求めるような、依存して縋り付くような。

身動ぎする揺杏の求めるものは、安心だけに留まらない。

その瞳が潤むのは――きっと、それ以上の温もりを、求めているからだ。


「はい、ここまで」

「……けち」


だから、無理矢理に揺杏を引っぺがす。

文句で口を尖らせてもお構いなし。

紅潮した頬と熱を帯びた吐息は明らかなシグナル。

それでも、答えるわけにはいかない。


「ほらさ、ユキたちもそろそろ来るだろうし……」


ただでさえ、勘の良い爽には釘を刺されている。

それに、一度答えてしまえば――京太郎も、滑り落ちるように止まれなくなる。


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