過去ログ - 【僕のヒーローアカデミア】安価とコンマで楽しい学園生活
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794:コンマの神様が空気読み過ぎてる! ◆j/hRpnmr285S[saga]
2014/11/18(火) 00:56:41.44 ID:XdZR/zz30
《明奈の判定値:00・クリティカル!!》
《忍の判定値:49+(−7−10)*X...》


もはやリング全体を覆い隠すような火勢、逃げ場などあるはずがない。
忍の姿は炎の壁の向こうに消えた。焼き殺したりなどはもちろんしないが、熱気で意識は奪わせてもらう。
その加減だけは誤らないよう、明奈は萌える炎の奥に目を凝らし――次の瞬間、それをぶち抜いて飛び出してきた人影に目を見開いた。

……


炎の壁に包まれた忍の選択肢は実にシンプルなものだった。
そのままずばり正面突破である。
忍が右への一歩と左への一歩を同時に踏み出すと、本体を中心として、左右一歩分の位置に二人の分身が現れる。本体が既に上着を失っているので、分身も上着を脱いだ同じ姿だ。

忍「見せてもらったわ、園城さん。――では、こちらも全力で」

そう呟き、その場で跳躍した本体の足を、左右の分身が手で受け止めて支え――本体の跳躍に完璧にタイミングを合わせ、前方へと渾身の力で投げ飛ばす。
背後、役目を終えた分身が消失するが忍はわざわざ振り返らない。前方に迫るのは炎の壁だ。
自分に可能な限界まで高度を取ったことで、根元に比べれば幾分壁は薄いが、生身で飛び込めば当然火傷は免れえない。
だが忍は、自分の前に新たに作り出した分身を盾として強引に突破した。

忍「――っあああああ!!」

明奈「うっ……そぉ!?」

全身を焼かれた分身はすぐに消失する。忍自身も、ブラウスやスカートのあちこちを焦がされ、軽い火傷は何か所負っているのか見当もつかない。
だが確かに炎の壁は突破した。
忍は滞空中に明奈の位置やリング内の状態を確認。炎の渦を突破したが、着地する先の床も燃えている。
避けようもなくそこに落下する忍は三度分身。炎の中に着地した、分身の肩上に着地して、

忍「行くわよ、園城さん」

明奈「!!」

その分身が耐え切れず消失する前に、それを足場として明奈目がけて跳んだ。



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