49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/07(金) 18:30:24.71 ID:Ez/UEZyn0
須賀京太郎が一つの結末を迎えた所とはまた別に
一人の女性が寒風の吹きすさぶ大地で佇んでいた
コートを着込み、肩までの髪を風に煽られるままの女性は
誰から見ても美人に分類されるのであろう容姿だったが
他者の目を強く引くのは、一点においてであった
それは彼女の双眸
清いも濁りも、世界の全てを見てきたと言わんばかりの目
どこまでも清く澄んでいながら、そこに輝きはない
ただただ腐り落ちた目でありながら――美しい
「……待ってるよ、きょーくん」
そして、その視線の先は
彼女の目の前にある、御影石のいしぶみに、注がれていた
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