過去ログ - 仮面ライダーエターナル「アイちゃん・・・。さぁ、地獄を楽しみな!」
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18: ◆I8wqPLe//o[saga]
2014/11/07(金) 22:11:48.79 ID:569oCEoc0

アイちゃんが蹴飛ばされた先には、虎のような白い斧を持った戦士が立っていた。その戦士もまた、仮面で顔を覆っていた。だが、その仮面はどこかで壊れたのか、左半分が欠けていた。
その欠けた仮面から見えた素顔はなぜか涙を流していた。
「ごめんね・・・。キミを倒せば、ボクは英雄になれるかもしれないから・・・。ボクが英雄になるための、犠牲だよ・・・」
斧の戦士は泣きながらそう言い放ち、虎の顔が刻まれた斧を操作し、一枚のカードを装填する。

『FINAL VENT』

直後、何処からか雄叫びをあげて白虎のような怪物が現れた。その怪物は爪でアイちゃんを突き刺し、引きずる。アイちゃんの背中を強力な摩擦熱が襲った。
「いやぁぁぁぁ!! いたい! やめてぇぇぇっぇぇ!!」
だが氷のように冷たい白虎が聞き入れることはない。
やがて怪物は斧の戦士のもとへとアイちゃんを投げ飛ばした。
「ふんっっっ!!」
斧の戦士は、いつの間にか両腕に備えていた剛爪を突き出し、アイちゃんの身体を貫いた。
「いやぁぁぁぁっっ!!」
爪から冷気が注ぎ込まれ、アイちゃんは体が凍りつく恐怖を感じた。直後、その身体はは氷の破片となって爆発四散した。あちこちに凍りついた肉片や目玉、血の塊が飛び散る。
「ごめんね・・・、ごめんね・・・」
斧の戦士は彼女の破片を手にとって、笑いながら謝罪し、涙を流し続けた。


その直後、何処からかトラックが出現する。そのトラックは彼を一瞬で跳ね飛ばした。
斧の戦士は、地面へと紙屑のように吹き飛ばされた。
戦士は青年の姿に戻り、倒れ伏した。
青年は思った。
また英雄になれないのか・・・。
「香川先生、僕は、どうすればえい・・・ゆう・・・に・・・?」
青年は薄れゆく意識の中で、敬愛する恩師に尋ねた。
誰も、答えるものはいなかった。



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