過去ログ - 仮面ライダーエターナル「アイちゃん・・・。さぁ、地獄を楽しみな!」
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42: ◆I8wqPLe//o[saga]
2014/11/07(金) 22:51:26.49 ID:KSC4XrFy0

その後、アイちゃんだったもののプシュケーが突き刺さったままの槍を、ジョナサンは冥府の扉へと伸ばした。
その槍先を女性の手が掴む。
その手はゆっくりとプシュケーへと入り込んだ。
瞬間、古く黒ずんだ古いプシュケーは粉々に砕け散り、代わりに新たなプシュケーが艶やかな桃色の輝きを放って生まれた。
さらに砕けた体の残骸は、なんと眩しい輝きに包まれた。
その直後、残骸に生命が蘇り、ぐにょぐにょと不気味な音を立ててプシュケー目指し集まってゆく。
それは、少しずつ、少しずつ、若い女性の身体を形成していった。
最後に、桃色の光に包まれて、まるでボッティチェルリのヴィーナスが誕生するかのごとく、アン王女が蘇った。
「アン・・・、会いたかったよ・・・!」
「私もよ、ジョナサン・・・!」
「王女様ぁ!!」
二人は再会を喜び、抱き合う。静かに真琴も涙を流して、愛する女性を抱きしめた。
彼女は裸身だったが、誰ひとりとして気にするものはいなかった。もっとも、岡田は龍騎していたが。
「これでようやく蘇ることができました・・・。これから私達の素敵な未来が待ってるのですね・・・!」
二人の男女と少女達は、笑い声をあげ、手をつないでスキップしながら歩いて行った。


岡田たちは楽しそうに道を歩いてゆく。
その途中には、破れたアイちゃんの前掛けがあった。
マナ達はそれをなんとも思わない。
マナはなんの躊躇いもなくそれを踏みつけ、枯葉のように宙へ蹴飛ばした。
蹴り飛ばされた前掛けは、風に乗って何処かへと運ばれる。
だが、それを振り返る者は誰もいない。
やがて、前掛けは黒く変色し始め、灰となって風の中に消えた。



その後、岡田とアン王女はアンアン言いながら愛し合い、いつまでもいつまでも幸せに暮らしたそうな。
めでたし、めでたし。

なお、子供もたくさん生まれましたが、ひとりとして「アイ」の名がつく子はいませんでしたとさ。



おしまいでランス〜♪


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