過去ログ - 提督「瑞鳳、瑞鶴……いつか……また…」
1- 20
580:名無しNIPPER
2015/03/07(土) 22:19:41.97 ID:gnXaxEGOO
瑞鳳達と別れた私は鎮守府をもう一度巡り歩く事にした。


出立の時間にはなまだまだ余裕がある。このまますぐに車に向かっても良かったのだが、身体がそれを拒んだ。


決して長くは無かったこの鎮守府での生活ではあったが、やはり愛着が湧いていたのだろう。


初めて電と出逢った正面玄関から真っ直ぐ続く廊下。数多くの艦娘と出逢った工廠。


私を好いてくれた艦娘達と一緒に食事をとった食堂に、艦娘と共に出撃した港。


私にとってそれらは全て大切な場所で、そしてこの場所を内包する鎮守府もかけがえのない大切な場所だった。


正直言ってしまえば、ずっとここに居たかった。こんな事が無ければ離れたく無かった。


しかし、あの事件は起きてしまい、私は何よりも大切なあの子達を救う為にこの場を離れる事を決意した。


結果としてあの子達とは永遠に離れ離れになってしまう。だが、私はそれでも良かった。


恐らく、あの子達は最初は悲しみ、打ちひしがれるだろう。だけど私はそれでも大丈夫だと確信している。


自由さえあれば、あの子達が笑顔をいつか取り戻してくれると信じているから。


そのためになら、私は犠牲となってもいい。


あの子達の笑顔を護る。それが私にとって最後の任務なのだから………


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
667Res/421.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice