60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:06:42.35 ID:3UUOX2Xr0
あの日、あの、思い出すのも忌まわしい瞬間。
『はいさーい!』という朗らかな響ちゃんの挨拶が聞こえ、
彼女がわたしとジュピターの待つ、社長室に足を踏み入れた。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:07:24.98 ID:3UUOX2Xr0
ジュピターの三人は個人的につてのある病院に入院させた。
今の時点で面会が可能になる目処すら立っていない。
よしんば面会が可能になったとして、わたしがそこまで行ける保証もないが。
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:08:14.15 ID:3UUOX2Xr0
そのとき、ドアをノックする軽い音が響いた。
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:08:50.09 ID:3UUOX2Xr0
馬鹿な。
こんなことはありえない。
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:09:25.67 ID:3UUOX2Xr0
「おかしいな…… ひょっとして本当に留守…… ん? どした?」
「…… 中から社長のにおいがする? ありがと! やっぱりここで正解だな」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:10:34.33 ID:3UUOX2Xr0
そもそも、彼女は"誰"と会話をしている?
先刻から彼女以外の声は、わたしにはまったく聞こえていない。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:11:26.26 ID:3UUOX2Xr0
返事もできずにいるわたしのことを知ってか知らずか、
ドアの外の声の主は勝手に思案を続けているようだった。
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:12:47.60 ID:3UUOX2Xr0
部屋の片隅に、なにかいる。
いや、いるのではない、いまこの瞬間にいきなり現れたのだ。
大型犬程度の大きさをした"それ"がいる空間に眼を凝らすと、
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/08(土) 15:13:19.98 ID:rKelDGyDO
確か亜空間を移動するんだっけ?扉なんてあってないもんだよな
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:13:30.53 ID:3UUOX2Xr0
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/08(土) 15:14:15.93 ID:3UUOX2Xr0
彼女に会うべきではなかったのだ。
わたしが類い稀なるアイドルの原石だと思った少女は――
いや、そもそも彼女は本当にアイドルの原石だったのか?
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