過去ログ - コマじろう「兄ちゃん!カムクライズルの妖怪ウォッチ、第4話ズラ!」
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◆z.6vDABEMI
[saga]
2014/11/15(土) 09:47:50.36 ID:+Mkp0aFNo
※きょうはヒキコウモリ。はぺし
>>780
>1+苗木からも励ましてもらう
◆
ぱきっ。
ホールの床を覆いたての、小さな氷の膜を僕は踏みしめます。
後ろでウィスパーが何かを喚いているような、気がしました。
けれど僕はそんな制止も振り切り、一歩、また一歩、さっきよりも小さくなったシルエットに近づきます。
その間にも徐々に、僕の彼女の周りの温度は急激に冷えていて、雪でも降りそうな寒さなのです。
『だから、きちゃダメ、だよ…!』
か細い声が、訴えました。
『アタシ!今のアタシ!…ゆきおんな、なんでしょ、全部凍らせちゃうんでしょ?』
「だから何ですか」
『…え?』
すっ、としゃがんで、視線を合わせて。
薄い青色に染まった瞳が潤むのを見逃しませんでした。
だから僕は。
◆
ぎゅっ。
◆
『…や…アンタ、なにし』
カムクラ「あなたを、もうひとりにはさせません」
『ち、違うよ日向!アタシに触ったら!』
ぱきぱきぱき
カムクラ「髪の毛が凍ってますね…はは」ぱき
『そんなのじゃない!アタシ、自分で止められないの!このままじゃアンタも凍っちゃうから、すぐ離れ───』
カムクラ「それは無理な相談です」
『!』
カムクラ「僕は…、僕はここにいます」ぱき…ぱき…
『日向ぁ…』
苗木「………小泉先輩」
『…アンタ、78期の…』
苗木「大丈夫、絶対に出来ますから…だから、落ち着いて、息を整えて…」
『でも、でも…』
カムクラ「信じて…ます、から…」ぱきぱき
カムクラ(…はは、まずい…かなぁ、皮膚の表面まで凍てついてきた)
カムクラ(からだ、動かないぞ…カッコつけておいてこれか、情けない…)
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