39: ◆Jx1Vgc1Dso[saga]
2015/01/02(金) 19:01:39.69 ID:YzRDpxrAO
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賽銭箱の前に立ったのは新年を迎えてしばらく経ってから。
長蛇の列をゆっくり進む中、横を歩く親友は何度も眠そうに欠伸をしていた。それでもなんだかんだで付き合ってくれる親友の優しさに、改めてお礼が言いたくなって。
「ありがとな」
前触れも無しに言ったその言葉に、いつも通りのしかめっ面をして「別に」と返してきた。
たぶん、コイツは今年もこんなんだろう。なんか安心。
「そんなのいいからさっさと願掛けしろよ。それがしたかったんだろ」
……ああ、やっぱりコイツは変わりそうにない。人の気持ちを読むとことか。
「……そんなにわかりやすい?」
「さーな」
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