過去ログ - 翔太郎「スマイルプリキュアだと?」
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6: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:09:13.85 ID:5NjTgzOY0
みゆき「だーかーらー、キャンディとデコルデコールが!」
あかね「ホンマやねんて! 信じてや!」
やよい「それと、私たちのスマイルパクトも!」
なお「早くしないと悪の皇帝ピエーロが!」
れいか「もはや一刻の猶予もありません。是非ともお力添えを」
翔太郎「あー、お嬢ちゃんたち。悪いんだけど俺たち今そういうお遊びに付き合ってるほどヒマじゃないんだけど」
あかね「お遊びちゃうて言うとるやろ! 全部ホンマなんやて」
翔太郎「つってもなぁ。いきなりキャンディだのデコルだのって言われても」
れいか「確かに。一般の方にはご理解いただけないのも無理はありません。ですが、私たちにはもうどうすることも出来ないのです」
フィリップ「要するに、大事なものと友人を悪いやつらに奪われてしまった。そしてその悪者がどこへ行ったかわからない……ということかい?」
やよい「は、はい」
悪者に大事なものを奪われた。言っていることはサッパリだが、彼女たちの焦りや憤りは痛いほどよくわかる。それほど、今の俺たちの境遇によく似ていた。
みゆき「これ、少ないかも知れませんけど……」
そう言うと、ピンクの髪の少女はポケットから数枚のお札と小銭を取り出した。
みゆき「私たちのお小遣いを集めて、今用意できる精一杯のお金です。全然足りないかもしれませんけど。足りない分は後日必ず」
目には今にも降りだしそうなほどいっぱい涙を溜めていた。俺は机の上に雑多に広げられた金を集めて少女に返してやる。
翔太郎「ほら、ちゃんとサイフに閉まっとけ。無くしちまうぞ」
みゆき「えっ」
背中でフィリップの奴が笑っているのがわかる。どーせまた「女に甘いハーフボイルド」だって言いたいんだろ? でも、今回はこれでいいんだよ。何故って?
翔太郎「まずは自分の足で調査する。これが探偵の基本だ。行くぞ、お嬢ちゃんたち」
この街には涙は似合わない
そう思っただけさ。
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