10: ◆2btSSIodo2[saga]
2014/11/11(火) 22:42:25.30 ID:gUzAXxG5o
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部室の扉をガチャリと開けて、しまったと思ってからはもう遅く。
先客がいる可能性がある場合は必ずしているはずのことを、この時に限って忘れるんだから、私ってばおっちょこちょいよね。
ノックをし忘れて入った部室には、着替え中の花陽。
「ひゃあああ」
花陽の可愛らしい鳴き声のような悲鳴が私を襲い、思わず「ごめんなさい!」と部室の外に飛び出して。
扉を閉めて背中を向けていると、「ど、どうぞー」と、小さな声が聞こえて、仕切り直すように部室へ入る。
練習着に着替え終えた花陽の頬が少しばかり赤く見えたのは、気のせいかしら。
「えー、っと、その、ごめんね? 覗くつもりじゃなかったのよ?」
「そんな、気にしなくていいよぉ。わ、私の方こそごめんね、変な声出しちゃって……あはは」
お互い照れたように笑う。
「……ていうか、私たち皆いつも一緒に着替えてるじゃない」
「えへへ、そうだよね」
「不思議ねぇ」
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