過去ログ - 【咲-Saki-】宥「原発あったかーい」
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15: ◆jBL8Qe1.Ns[saga]
2014/11/12(水) 07:30:00.29 ID:HF5gLI6k0

仁美「原発反対!原発反対!なんもかんも政治のせい!なんもかんも政治のせい!」

宥「こ、このひと…あったかくない…」

菫「ロン、8000」

仁美「おうっ!?なんもかんも政治が悪い…」

泉「あ、ダブロンです。こっちも8000」

仁美「げふう…」


阿知賀女子は二位の千里山との差を詰められないまま、四位に転落した新道寺が飛ぶのを見守るしかなかった。


『原子力反対!原子力反対!』


飛び終了で負けが決まるその瞬間まで、江崎仁美は反原発を唱え続けた。
それは意地か、あるいは信念か?
はたまた、自身がトビの危機に瀕したとしても、松実宥を抑えることが最善と判断したのだろうか?

いずれにせよ、現実は残酷だ。

彼女の思惑がどうであれ、彼女に突き付けられた結果は、飛び終了による敗北。
控室に佇む新道寺の面々には、やりきれない悔しさをにじませた表情が浮かぶ。

自滅に等しい打牌に巻き込まれて三位に終わった阿知賀女子の面々にも、同様に悔しさがにじんでいた。
せめて、松実宥を封じた新道寺が準決勝に駒を進めてくれたのなら、割り切れたのかもしれないが。

松実宥は思う。
こんなに暖かいものを、何故拒絶するのかと。

単純に温度が高いだけではない。
資源に乏しい日本に、暖かい火を灯してくれる原発を何故否定するのかと。
この世界では、原発事故は一度も起きていない。
ゆえに、松実宥には理解できない。

しかし、江崎仁美は知っていた。
異世界、こことよく似た世界で、多くの人に犠牲を強いた二度の原発事故が起きたことを。
そのうち一つは彼女の暮らす日本で起きたことを。
その世界ですら、原発を受け入れる人は居る。
しかし、彼女は受け入れなかった。

そう、彼女は信念のために散ったのだ。
誰にも原発の危険が理解されないこの世界で…




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