過去ログ - 久「玉子焼きちょうだい」まこ「自分のがあるじゃろ」
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19: ◆FYW.3i5lks[saga]
2014/11/13(木) 00:21:38.37 ID:9hN7dXNX0

現在、旧校舎を普段から使用しているのは麻雀部だけで基本的に教室なんかも他の部活やらの物置と化している

つまり、麻雀部のほかに人はいないわけで

久「…………」

ちょっと泣きそうだったから、よかった

こんなこと……こんな程度のことで泣きそうになってる自分もどうかと思うけど、仕方ないじゃない……本当に楽しみにしてたんだもの

もう、子どもじゃないんだから……誕生日なんて、その程度のことでいちいち落ち込んでたってしょうがないんだけど……しょうがないんだけどね……

……誕生日のお祝い……年に1回のイベントで、お母さんが私の好物でごちそうを作ってくれて、お父さんが新しいおもちゃとケーキを買ってきてくれて、家族、みんなで……

久「……あぁもう! 昔のことは昔のこと!」

ダンッ!

目の前の壁に、拳を力任せに叩きつける

久「誕生日なんて、本当に、たいしたことじゃないでしょ……?」

ただ、私の中で……昔の平穏な日々の象徴みたいに美化されて、残ってるだけだ

高校生なんてお金があるわけでもないし、自販機のジュースおごるとか、せいぜいその程度で済んじゃうイベントなんだから……

とりあえず……口実のつもりだったけど、たぶん今ひどい顔してるし……顔を洗って、部室に戻ろう

いつまでも戻らなかったら、みんなきっと心配するもんね

久「……いったぁ」

壁を叩いた拳が痛い……あ、少し赤くなってる……慣れないことはするもんじゃないわね

……手が痛いだけだから……別に、寂しくて涙が出たわけじゃ、ない




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