2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/13(木) 01:18:01.63 ID:BMrhYf07o
私が彼女を始めて見たのは、まだまだ小さいころ。
あれはいくつだったかな……本当にまだ、小さいころだったと思う。
鄙びた商店街の洋服屋さんから出てきたおかっぱの黒髪の女の子。
その時の印象は、凛としてて、この商店街にはそぐわない感じ。
兎に角、私にとってはそうだった。
不意に目が合って。
その時、どきり、と胸が高鳴ったような気がした。
気のせいだ、ってその時は思ったんだけど。
だけど実はそうじゃなかった。
それから暫く経って、私はまた彼女と再開した。
その時の彼女は金髪になっていたけれど。
ふと彼女の綺麗な赤い目が私と合う。
きっと向こうは私の事なんか覚えてなかっただろうけど。
彼女は私に、にこ、って微笑んでくれたんだ。
「……!」
やっとその時、私は理解したんだ。
私は彼女に恋してた。
女の子に、恋してたんだ。
好きになる相手が、みんなと私は違うんだ、って。
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