過去ログ - 凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/13(木) 19:41:26.84 ID:WZXbMbIM0
言葉を交わすことなく、私と『私』は隣同士で立つことにした。
4つの瞳は、本屋のサイン会を見つめている。
雑踏が止むことは無く、本屋のサイン会も続けられている。
多くのお客さんはいないようだが、少なくもないようだ。
4つの瞳は、一人の男を見つけた。
いや。男が2人を見つけたのかもしれない。
男は、人通りなど存在しないかのように2人の前に立つ。
凛「(この人が、私が待っている人なのかな)」
そう考えていると『私』が口を開いた。
そうして、『私』はその男についていった。
4つの瞳は2つになった。
サイン会は今日も終わらない。
1人になってから幾日か一瞬か経ったある日。
私の目の前にも、スーツを着た男が現れた。
メーカーは分からないが、小奇麗なスーツ。
香水でも使っているのか、彼の匂いを感じる。
凛「(この人だ。私はこの人をずっと待っていた!)」
いわゆる、ティンと来たというヤツなのだろう。
私は『私』と同じように男に言った。
凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まあ、悪くないかな…。私は渋谷凛。今日からよろしくね。」
私は、『アイドル』になった。
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