14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/21(金) 01:57:43.36 ID:FzFnVzG60
「・・・・・・東部前線の状況は悪化しつつあるらしい」
背後で話す将校たちの会話が聞こえる。
「ポールスカでは奴等に普通の兵器じゃ歯が立たんそうだ」
「じゃあ大天使旅団が?」
「天使だけじゃ数が足りない、このままじゃワルシャワが落ちるぞ」
「サユースの連中は何をやってるんだ」
「我が国だってポールスカに派兵するときは非難轟々だったろうが」
"奴ら"―Ungeheuer(訳注:化け物の意)、サユース兵はЧёртなどと呼んでいたが―は数ヶ月前にこの地に現れた。
彼らはポールスカ、我が国の隣国に目を付け電撃的に侵攻を開始した。
ポールスカは1920年代のサユースとの戦争に辛くも勝利し近代化を進めていた。
しかし農業国であったこともあり、工業化は遅遅として進まず、彼らのワルシャワでの"戦車型"に対する奮闘はあったものの、急速に押し込まれつつあった。
我が国の極右においてはこの機会に回廊地帯を奪取すべしという者があり、
「ポルスカの兵は馬で戦車型に突撃した」「彼らに戦はできないから我等に統帥権を委ねるべき」などとのたまう者すらいる。
悲しいことだが、この非常事態に団結できているのは大天使旅団の中だけ、という有様だった。
「・・・・・・ポルスカに生き延びてもらわなければ、我が国はサユースと国境を接する事になるぞ」
「またKPW(Kommunistische Partei Weimarer、ワイマール共産党)が勢いづくな」
「流石にこんな時期に革命を起こそうとは考えないだろ」
「それ以前に我々は勝てるのか、奴等に」
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